OKWAVE Stars Vol.964は映画『人狼ゲーム デスゲームの運営人』(2020年11月13日公開)主演の小越勇輝さんへのインタビューをお送りします。
Q 主演ということと、“運営人”側が描かれる本作の印象はいかがだったのでしょう。
A小越勇輝この『人狼ゲーム』シリーズは、僕が共演してきた方がたくさん出ているので、自分も参加したい気持ちがありました。最新作では人狼ゲームの運営側が初めて描かれるということと、シリーズ初の男性が主役ということで、その主演に選ばれたのはすごく光栄です。同時にプレッシャーもひしひしと感じました。
Q 役柄はどう受け止めましたか。
A小越勇輝これまでのシリーズを観ながら、映し出されない運営側はどういう人たちなのか考えることがありました。人としての何かが欠けている集団なのかと思うこともありましたが、この『人狼ゲーム デスゲームの運営人』に描かれる運営人は彼らなりにそこにいなければならない理由があります。僕が演じた政宗は優しくピュアで、人間らしさもちゃんとありながら、運営人としてそこにいなければなりません。政宗は目の前で起きているゲームで参加者が死んでいくのを諦めのような気持ちだったり、それに慣れてしまって、つまらなさや退屈さも感じていますが、人間らしい感情もあります。そこに今回、自分が家庭教師を務めていた夏目柚月が入ってきたことで、自分の命をかけてでも彼女を助けたいと気持ちで動いていきます。その感情の動きが見どころだとも思いました。
Q 本作ではデスゲームに参加する高校生たちと、それを監視する運営人の両方の視点で描かれていきますが、撮影はどのように進められたのでしょう。
A小越勇輝運営人側と参加者側は共通のシーンがないので別々に撮っています。運営人側はモニターで参加者の様子を見ているので、演じる僕らもその映像が見えていた方がいいだろうと、参加者側の撮影が先に行われていました。彼らの映像がモニターに映し出されるように準備してくださっていたので、実際に目の前で映像を見ながら演じることができて、ありがたかったです。
Q モニタールームで運営人4人の監視をしているシーンが多い中で、どのように演じる工夫をされたでしょうか。
A小越勇輝政宗はどう柚月を助けるかを常に考えていましたし、参加者たちの中で柚月が人狼だと疑われるのを心配しつつも、手助けするのを他の運営人に悟られないようにしていますので、小さな会議テーブルを囲んでいる運営人たちの中での緊張感や目線、表情を意識しました。
Q 撮影現場の様子はいかがでしたか。
A小越勇輝撮影の合間には共演者同士でよくコミュニケーションを取っていました。泊まり込みでの撮影だったので、撮影後の夜には運営人役の中島健さん、ウチクリ内倉さんと部屋でお酒を飲みながら話す機会をもつこともできて、和気あいあいとしていました。
この映画は原作者の川上亮さん自身が初監督を務められたので、川上監督の思い入れはすごく強かったと思います。参加者側の撮影が先に行われて、その映像を観ながら僕らは演じていましたが、そのモニター越しの参加者の様子に、監督が思わず涙を流してしまったことがあるんです。参加者側の過酷なシーンやそれを頑張って演じているキャストの姿に感情が昂ぶってしまったのだと思います。監督の優しさやこの作品に賭けている思いの強さも伝わってきました。いつも僕らが演じやすいように考えてくださっていて、とても印象深い現場になりました。
Q どんなところに注目してほしいですか。
A小越勇輝このシリーズは、人狼ゲームそのものの展開が面白いし、そこに命がかかっているという緊張感と、人間性が壊れていってしまう様が描かれてきました。そして運営人がどういう感情でそこにいるのか、このシリーズを観てきた方はずっと気になっていたと思います。ですので運営人それぞれに感情がちゃんとあるというところは見どころの一つです。参加者側の裏側が描かれることで、人狼ゲームだけではない、それを動かしている人たちの物語も描かれているのでストーリー性もより増して、より多くの方に届く作品になったと思います。
Q 本作を通じて新しい発見などはありましたか。
A小越勇輝どんな作品に出演していてももちろんプレッシャーはありますが、今回、映画初主演ということでプレッシャーはさらに大きかったのですが、その中で表現できることであらためて気づかされることが多かったです。超えなければならない壁や課題も感じましたし、それがあるから成長できるとも感じました。この作品のことを考えると撮影に入る前も、撮影後もずっとドキドキしています。公開前にも感じるだろうし、公開後も続くと思います。どんな風に観てもらえるのか、どんな感想が出てくるのかと、いつも以上に気になります。主演だからより重圧がかかっているのだろうし、そんな経験ができることに感謝もしたいです。
Q 小越勇輝さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!
A小越勇輝川上監督をはじめ、みんながそれぞれの思いを持って向き合って作った映画です。今まで『人狼ゲーム』シリーズを観てきてくださった方はもちろん楽しめるだろうし、運営側にスポットが当たることでよりドラマ性が増して、より楽しんでいただける作品になったと思います。シリーズを観たことがない方にも楽しめるだろうし、予告を観て怖いと思っても、ストーリーを楽しめる作品ですので、ぜひ幅広い世代の方々に観ていただけたらと思います。
■Information
『人狼ゲーム デスゲームの運営人』
命がけの人狼ゲーム。それは、ネットや拉致によって集められた未成年の参加者が、勝敗と賞金を賭け騙し殺しあう〈究極〉のデスゲーム。「運営人」の正宗は家庭教師時代の教え子・夏目柚月が参加させられていることに気づく。『彼女を救いたい。運営本部に殺されてもいい。』そう考えた正宗は秘密裏に柚月にヒントを伝えていく。しかし、ほかの参加者たちの戦術に翻弄される柚月。そして正宗は運営側の思いもよらぬ陰謀に巻き込まれていく。果たして究極の条件の下、彼女を勝利に導くことはできるのか?!
小越勇輝 / 中島健 ウチクリ内倉 花柳のぞみ 坂ノ上茜 / 桃果
朝倉ふゆな 森山晃帆 星れいら 山之内すず 三山凌輝 森本直輝 黒沢進乃介 福崎那由他
原作・脚本・監督:川上亮
企画・配給:AMGエンタテインメント
https://jinro-game-episode8.com/
(C)2020「人狼ゲーム デスゲームの運営人」製作委員会
■Profile
小越勇輝
1994年4月8日生まれ、東京都出身。
3歳で子役デビュー。2010年にミュージカル「テニスの王子様2ndシーズン」にて主演・越前リョーマ役を務め、2014年に通算500回公演出演を達成する。2016年、BSスカパー!ドラマ「弱虫ペダル」で連続ドラマ初主演を果たし、同作の東京ドラマアウォード2017衛星・配信系ドラマ部門 作品賞受賞に貢献。以降、BSスカパー!ドラマ「弱虫ペダルSeason2」(17/主演)、映画『劇場版ドルメンX』(18)、映画『鯉のはなシアター』(18)、NHKドラマ「腐女子、うっかりゲイに告る。」(19)、フジテレビ系ドラマ「FLY!BOYS,FLY!~僕たち、CAはじめました」(19)、映画『探偵は、今夜も憂鬱な夢を見る。2』(19)、関西テレビドラマ「そして、ユリコは一人になった」(20)、WOWOWオリジナルドラマ「異世界居酒屋のぶ」(20)など、続々と話題作への出演を果たす注目の若手実力派俳優。本作『人狼ゲーム デスゲームの運営人』が映画初主演作となる。また無観客収録でのワンショットドラマ『キ上の空論 うちの鼠は沈む船を見捨てぬ。』がVimeoにて11月に有料配信予定。
https://www.at-production.jp/talent/726.html
https://twitter.com/yuki_ogoe_0408
https://www.instagram.com/yuki_ogoe/
スタイリスト:小田優士
ヘアメイク:小竹珠代