Vol.976 映画監督 川野浩司(映画『ツナガレラジオ〜僕らの雨降Days〜』について)

川野浩司(映画『ツナガレラジオ〜僕らの雨降Days〜』

OKWAVE Stars Vol.976は映画『ツナガレラジオ〜僕らの雨降Days〜』(2021年2月11日公開)川野浩司監督へのインタビューをお送りします。

Q Webラジオ番組「おしゃべや」のパーソナリティ10人による映画とのことですが、関わられる経緯についてお聞かせください。

A映画『ツナガレラジオ〜僕らの雨降Days〜』川野浩司僕は「おしゃべや」との関わりはありませんでしたが、こういった男の子たちの映画をよく撮っていたので声をかけていただいたのかなと思います。
ストーリーについては脚本を藤咲淳一さんが手がけられるとのことで、藤咲さんの世界観でやりたかったので、ある意味お任せという形でした。アニメ界の巨匠の方なので、まさかここで“ツナガル”ことができるとは思っていませんでした。

Q 題材であるラジオについて、監督自身は何か思い入れはありますか。

A映画『ツナガレラジオ〜僕らの雨降Days〜』川野浩司僕は世代的にもラジオをよく聴いていました。とくに「オールナイトニッポン」を毎晩、親にバレないようにこっそり聴いていたので、悪いことをしているような、大人の世界を見るような気持ちでしたね。自分に語りかけてくれているようなつながり感が強い気がします。震災のときにもラジオの力を感じましたし、文化としてラジオはなくしてはいけないものだと感じています。

Q 10人のキャストにはどんな演出を意識しましたか。

A映画『ツナガレラジオ〜僕らの雨降Days〜』川野浩司キャラクター作りに関しては役者本人に乗る感覚でいました。10人のキャラクターがかぶらないようにしないといけません。本人たちが似ていないので、彼ら自身に合わせた方がいいし、「おしゃべや」から離れすぎても違和感があるので、本人プラスアルファとなるようにしました。ノビノビと演じてさせたいという意識もありました。もちろん、動きなどについては細かく演出をしています。最終的に笑顔にさせるにはいかに悩ませるかというところが大事ですので、楽しいことばかりではないことや、スベり役もいなければならないので、そんなバランスを意識しました。

Q キャストによる90年代J-POPカバーが挿入歌として使われていますね。

A映画『ツナガレラジオ〜僕らの雨降Days〜』川野浩司いい曲というものは時代を超えますよね。この映画は20歳前後の若い人たちが多く観るだろうから、昔こんないい曲があったんだよと。それとニガリの父親がやっていたラジオ局の雨降FMが90年代にあったという設定なので、当時かかっていた曲という意味もあります。この映画を観て元気になってもらえればと思うので、90年代は背中を押してくれる曲が多いので、そんないろんな要素でのセレクトになりました。10代の子の親世代が一緒に観に来ていただけると世代的にも楽しめるなと思います。
それと主題歌「Message~ツナガレイノチ~」は歌詞がいいですし、PAREDさんのボーカルも骨太で最後をしっかり締めてくれたなと思います。

Q この映画に携わって新しい発見などはありましたか。

A映画『ツナガレラジオ〜僕らの雨降Days〜』川野浩司いろんな思いをすべて込めて作っているのであまり客観的にはなれていないもので、映画を観ていただいて感想を聞いて気づくことの方が多いです。撮影に至る工程でいろいろ考えても、映像にきちんと残っていればいいと、終わったことは結構忘れてしまうタイプなんです。映画作り以外では、阿夫利山(本作の舞台である大山の通称)が素敵なところだとか、AFURIラーメンが阿夫利山の発祥だとか、そういう発見が多かったですね。都心から伊勢原は小一時間ですし、きっとみんな行きたくなると思います。

Q 川野浩司監督からOKWAVEユーザーにメッセージ!

A映画『ツナガレラジオ〜僕らの雨降Days〜』川野浩司イケメンの若者たちが頑張っていて楽しいシーンだけではなく、彼らの熱い思いにホロリとさせられたり、90年代の曲やアラフォー・アラフィフの人たちには突然刺さる曲が流れてきたりするので、世代を問わずぜひ観に来ていただけたらと思います。
この映画を作り終えて、スタッフが「自分の実家に連絡したくなった」と言っていました。身近な人と疎遠になってしまっていたり、今はコロナでなかなか帰省もしづらいし、忙しくなると電話も億劫になってしまいますが、やはり“ツナガリ”が大事だと思います。

Q川野浩司監督からOKWAVEユーザーに質問!

川野浩司ラジオ番組に曲をリクエストする際に、自分にとって大事な人が聴いているとしたら、どんな曲をリクエストしますか。

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■Information

『ツナガレラジオ〜僕らの雨降Days〜』

映画『ツナガレラジオ〜僕らの雨降Days〜』2021年2月11日(木・祝)公開

夢に破れた10名の若者が自分自身を取り戻すべく、”雨降山”へ集う。
ラジオにかける彼らの思いは、人々を「ツナグ」ことができるのか !?
往年のJ-POPヒット楽曲カバーに乗せ、彼らの共同生活が今、始まる

西銘駿 飯島寛騎
阿久津仁愛 井阪郁巳 橋本祥平 深澤大河
ゆうたろう 板垣李光人 立石俊樹 醍醐虎汰朗
田中真弓(特別出演) イッセー尾形

監督: 川野浩司
配給: ローソンエンタテインメント

https://afuriradio.jp/

(C)2021「雨降ラジオ」製作委員会


■Profile

川野浩司

映画監督 川野浩司(映画『ツナガレラジオ〜僕らの雨降Days〜』)映画監督
プロレスラー天龍源一郎に密着したドキュメンタリー映画『LIVE FOR TODAY -天龍源一郎-』(17)や劇映画『LOVE MY LIFE』(06)『通学電車』『通学途中』(15)『ほしのふるまち』(11)、ドラマ「焼肉プロレス」(19) など。

https://twitter.com/kawanokoji


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