OKWAVE Stars Vol.985はミュージカル『魔女の宅急便』(2021年3月25日〜)キキ役の井上音生さんへのインタビューをお送りします。
Q キキ役に決まった感想をお聞かせください。
A井上音生本当に嬉しかったです。小さな頃にジブリの映画を観て「私も魔女になりたい、魔法を使って空を飛んでみたい」と思っていました。キキ役に選ばれて小さな頃の夢がかなったと思いました。しかも私も黒ネコを飼っているので、これで本当にキキとジジだと思って嬉しくなりました。
2018年の福本莉子ちゃんが主演の公演を観ていたので、キキを莉子ちゃんが楽しそうに演じていて、いいなと思っていました。私もキキだったら、あんなふうに飛びたいなと思ったので、今からワクワクしています。
こうしてキキの衣装を着てみて、黒いワンピースも大きな赤いリボンも小さな頃に見ていたものと同じなので、私もキキになれたんだと思いました。
Q 台本の印象はいかがでしょう。
A井上音生角野栄子さんの原作と今回の台本を読んで、小さな頃に観たジブリ映画との印象の違いを感じました。それまではキキのことを魔法が使えるかわいい魔女だと思っていたのが、13歳の普通の女の子なんだと思いました。同い年の女の子に嫉妬をしたり、ニキビを気にしているところにも親近感が湧きました。
Q キキ役をどう演じたいですか。
A井上音生キキとは似ている面もあって。キキはお母さんが得意なくしゃみ薬の調合が苦手なんですが、私も家庭科は苦手なのでそっくりだと思いました。
私も地元から東京に上京してきた時には不安を感じたこともあって、キキがコリコの町に住み始めた時に感じた不安とも重なるところがあるので、そんな自分との共通点を見つけて自分らしいキキにしていこうと思っています。
キキはただ元気なだけではなくて、落ち込んだり、泣いちゃいそうになることもあります。そんな時に観ている皆さんが応援したくなるようなキキにしていきたいです。
演出の岸本功喜さんからは、お会いした際に『リトル・マーメイド』の「パート・オブ・ユア・ワールド」を歌ったら、「ミュージカルの歌はセリフと同じなので、歌も感情を込めて歌ってほしい」と言われたので、その点も意識して稽古に臨んでいます。
Q トンボ役の那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)さんの印象はいかがでしょうか。
A井上音生那須さんとは3歳離れているのでお兄さんの印象です。全力で頼ろうと思っています(笑)。
Q ミュージカル出演についての意気込みをお聞かせください。
A井上音生小さな頃から劇団四季のミュージカルをよく観ていて、私も舞台に立ちたいと思うようになりました。地元の愛媛に住んでいる時、市民ミュージカルに参加することができたんです。その時はセリフが一つしかなくて、舞台袖で主演の方たちが歌っているのを観て、私もいつか主演を務めたいと思いました。
少し前には朝夏まなとさんがアン王女役で出演したミュージカル「ローマの休日」を観て、ドレス姿も、歌っている姿も、所作もすべてプリンセスで、ミュージカルへの憧れはさらに強くなっていました。今回、それが実現できることが嬉しいです。
Q 以前には舞台出演も経験されていますが、映像作品ではなく舞台出演について感じることはいかがでしょう。
A井上音生舞台は稽古期間があるので、稽古を重ねるたびに自分がレベルアップできているのを感じられるのが楽しいです。共演者の方々とコミュニケーションが取れるし、稽古期間中は家に帰ってもずっと役のことを考えていられるのもいいなと思いました。舞台本番では目の前にお客さんがいるので、お客さんが私を観てくれているから頑張ろうと思えました。むしろ、舞台袖にいる時の方が緊張して、お客さんの前に立つといい意味で力が抜けて頑張ろうという気持ちになれたんです。
そのためにも稽古の時に分からないことはそのままにしないようにしています。自分で背負いすぎて本番になって焦ってしまっては遅いので、演出家さんや共演の皆さんに相談するようにしています。今回はおとな役のキャストの皆さんは前回から引き続き出演されるので、しっかり学びたいと思います。
Q 井上さんご自身はとてもポジティブな印象を受けますが、普段からこころがけていることをお聞かせください。
A井上音生自分の考えをしっかり伝えることを心がけています。仕事の相手だけではなく家族や周りの人にもしっかり伝えるようにしています。東京の高校に行って芸能活動をしたいと自分から両親に言って決めたので、自分で言ったからにはより頑張らなければならないと思っています。
実は「東宝シンデレラ」オーディションを受けた最初の面談では、モデルと女優どちらの志望かと聞かれてモデルと答えているんです。その後の合宿審査で演技の先生からレッスンを受けて審査員の皆さんの前で演技をしたのですが、緊張もしましたがとても楽しくて、その時に私は女優になろう、と決めました。
Q 女優としてどんなことを日々考えていますか。
A井上音生自分とは違う役、キャラクターと出会えることでいろいろな発見があるところが楽しいです。他の方の役の感情の機微を感じることにはまだ長けていないので、実生活で友だちの気持ちを感じ取ったりと、学校生活も女優としての成長につながることだと考えています。
Q いま魔法が使えるとしたらどんな魔法が使いたいですか。
A井上音生動物と話ができるようになりたいです。飼っている黒ネコのアンちゃんと話ができたらキキとジジみたいだし、いまどうしてほしいのか気持ちを知りたいですし、もっと喜ばせてあげたいです。
Q 井上音生さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!
A井上音生キキは魔女ですが、13歳の普通が女の子の成長していく物語です。私もキキと一緒に成長していけたらと思います。皆さんがキキを好きになってもらえるように頑張ります。
■Information
ミュージカル『魔女の宅急便』
【東京公演】2021年3月25日(木)〜28日(日)新国立劇場 中劇場(7公演)
【名古屋公演】2021年4月10日(土)〜11日(日)愛知県芸術劇場 大ホール(4公演)
【大阪公演】2021年4月15日(木)~18日(日)メルパルクホール大阪(7公演)
13歳になった魔女のキキは、古くから伝わる習わしにのっとり、相棒の黒猫ジジと共に満月の夜に旅立つ。自分で新しい町を見つけ、一年後には自力で暮らせるようにならなければいけないが、空を飛ぶ魔法しか知らないキキは、新しい町コリコでも様々な壁にぶつかる。飛ぶことに憧れる少年トンボとの交流や、パン屋のおソノさんに励まされながら、思春期の少女は少しずつ成長していく。飛べることを生かしお届けもの屋さんを始めたキキだが、前途は多難。そんな中、町長からある依頼がくる。それは町の一年で一番大きな行事に関わる重要な仕事。 キキは無事にその依頼を果たせるのか?!
登場人物(★は初出演キャスト):
★キキ/井上音生・・・コリコの町にやってきた13歳の魔女
★トンボ/那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)・・・コリコの町に住む少年
◆コキリ/生田智子・・・キキのお母さん
◆オキノ/横山だいすけ・・・キキのお父さん
◆フクオ/藤原一裕(ライセンス)・・・おソノさんの旦那さん
◆おソノ/白羽ゆり・・・コリコの町のパン屋のおかみさん
原作・監修: 角野栄子(『魔女の宅急便』福音館書店刊)
脚本・演出・振付: 岸本功喜
料金:
東京・大阪公演:全席指定10,500円(税込)未就学児童入場不可
名古屋公演:S席10,500円/A席8,000円(税込・全席指定)未就学児童入場不可
一般発売日: 3月13日(土)
企画製作: アークスインターナショナル/フジテレビジョン
公式HP: http://www.musical-majotaku.jp/
■Profile
井上音生
2004年8月18日生まれ、愛媛県出身。
第8回「東宝シンデレラ」オーディション審査員特別賞、集英社賞(りぼん賞)受賞。
女優としてドラマ、映画、舞台に出演。
南海放送 レギュラーラジオ「井上音生のNEOラジ」放送中。
https://www.toho-ent.co.jp/actor/1105
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