OKWAVE Stars Vol.988は映画『種まく旅人~華蓮のかがやき~』(2021年4月2日全国順次公開)に出演の平岡祐太さんへのインタビューをお送りします。
Q 本作出演についてオファーを受けてどう感じましたか。
A平岡祐太僕はこれまでにも地域と一緒に作っている映画に関わらせていただく機会が結構ありました。ですので今回も金沢の方たちと一緒に地域を応援したり盛り上げていけたらいいなと感じました。
今回は「れんこん」が題材ということですが、さすがにこれまでにれんこんに興味を持ったことはなかったです(笑)。れんこんがどのように畑で育つのかも今回の撮影で初めて知りました。
ただ、おじいちゃんがお米を作っている農家なので、子どもの頃から餅米でお餅をついたり農具を見たりしていましたので、農業自体はそんなに遠い存在ではなかったです。
Q 台本の印象をお聞かせください。
A平岡祐太すごく誠実な台本だという印象でした。突拍子のないことが起きる話ではないですし、地域発だからといって何かの広告のような要素もないので、製作の方々がすごく誠実に取り組まれているのだろうなと感じました。
Q 役作りはどの様に進められたのでしょう。
A平岡祐太僕は撮影に入るまでに台本を何回も読み返すタイプで、その中で役を理解していきます。たとえば、大久保麻梨子さんの演じる良一の恋人・凜と言い合いになる場面がありますが、良一は乗っかって言い合いをしないなとか、台本の中から人物像を決めていきました。自分とはそういう強く出ないところは似ているかなと思います。
それと『空飛ぶタイヤ』というドラマを観て役作りの研究をしました。というのが、どうすればこの地域密着の映画がより幅広いヒューマン映画になるのだろうとずっと考えていたからです。それで役が出す雰囲気として、そういう社会派映画のテイストを組み込めないかと思ったんです。なので、良一が大阪の信用金庫で働いているシーンは池井戸作品のようなテンション感を目指しました。そんな良一が畑に入って空を見上げた時に、はじめて地域に根づいた人物になっていくようなプランを考えていました。
Q 農作業をやってみていかがでしたか。
A平岡祐太僕らは撮影のときしか農作業をやっていませんが、これを毎日続けるのは大変だろうなと感じました。れんこんは泥の中に埋まっているので、畑に入るとつま先立ちでないと歩けないんです。撮影は9月でまだ暑かったので、畑では腰まで水に浸かってはいましたが水温はむしろ気持ちいいと思えて、そこはむしろありがたかったです。段々とその畑の泥の中でも座れるようになったり、いろいろな“技”を覚えました(笑)。
Q 良いれんこんが取れた時の良一の表情が印象深いです。
A平岡祐太僕自身、今までにないテンション感だったと思います。自然とそういう気分になるだろうなと。良一としても喜びの大きなシーンではありますが、役を飛び越えた喜びも必要だと思いました。
Q 栗山千明さんとの共演はいかがでしたか。
A平岡祐太栗山さんは結構ギャップがあって、クールそうに見えますけれど実際はかわいらしい方なんです。今回は久しぶりの共演でしたけれど、同年齢ですし昔から一緒にやってきたので、友だちに会うような感覚で共演できたのですごく良かったです。お芝居もお互いに信頼しながら、絶対いいものになるなと思ったとおりにできました。
Q 本作がお父さん役の綿引勝彦さんの遺作になりましたが、共演されていかがでしたか。
A平岡祐太熱い魂を持っていらっしゃる方でした。綿引さんのご年齢になったときに自分が果たしてあの熱量で演じられるのかと思うくらい、お芝居にかける熱量を感じました。役へのアプローチ自体が魂からで、現場でもお父さんとしてどっしりとされていました。
良一が農業をやることをお父さんに告げるシーンで、台本上はお父さんは立ったままだったのを綿引さんは座って話を聞く、と変えてこられたのが印象に残っています。
Q 平岡祐太さんからOKWAVEユーザーにメッセージ!
A平岡祐太全国の農業の生産者の皆さんを応援できる映画になればいいなと思って携わりました。農業を知らない方でもヒューマンドラマとして楽しめますし、観た方がこれから自分は何かを決断していくときに背中を押せるエネルギーになる映画になればと思います。
Q平岡祐太さんからOKWAVEユーザーに質問!
平岡祐太僕はこの映画に携わってから、れんこんのきんぴらにハマりました。きんぴらを細かくして白いご飯に載せて食べるのが美味しくておすすめです。
ぜひ皆さんのおすすめのれんこん料理を教えてください。
■Information
『種まく旅人~華蓮のかがやき~』
2021年3月26日(金)石川県先行公開、4月2日(金)全国順次公開
大学卒業後、大阪・堺市で銀行マンとして働く山田良一にある日、故郷の金沢でれんこん農家を営む母から「父親(竹市)が脳梗塞で倒れた」と電話が入る。父、竹市が倒れたことにより、畑を引き継ぐか売却か二択を迫られる良一。結婚を考えている恋人、凜のこともあり、なかなか決断できない。戸惑いながらも父に代わって畑へと向かう良一の姿に、不安と苛立ちを募らせる凜。一方、農林水産省かられんこん農家の視察として神野恵子が金沢へとやって来るのだった。
栗山千明 平岡祐太 大久保麻梨子 木村祐一(特別出演) 永島敏行 綿引勝彦
吉野由志子 柴やすよ 駒木根隆介 小久保寿人 平山祐介
監督: 井上昌典
配給: ニチホランド
(c)2020 KSCエンターテイメント
■Profile
平岡祐太
1984年9月1日生まれ、山口県出身。
2002年第15回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを獲得。2004年映画『スウィングガールズ』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2010年には大河ドラマ「龍馬伝」に陸奥宗光役で初出演を果たし、2016年にはNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」にも出演。
「東京タラレバ娘」(日本テレビ・17)、「ホリデイラブ」(テレビ朝日・18)、「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室 THIRD SEASON」(テレビ東京・18)、「ファーストラブ」(NHK BSプレミアム・20)、「今野敏サスペンス機捜235」(テレビ東京・20)など出演作が多数あり、「新・浅見光彦シリーズ」(TBS・17〜)では4代目・浅見光彦を演じている。
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