Vol.631-2 『彼らが本気で編むときは、』完成披露試写会レポート

OKWAVE Stars Vol.631-2では2017年1月18日に開催された『彼らが本気で編むときは、』完成披露イベントの模様をお送りします。

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■プレイベントより

登壇(敬称略):生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、荻上直子(監督)

この日のために、全国100名以上の人たちが一目一目編み続けた巨大「編みポスター」(※)のお披露目が行われました。

Q ご挨拶をお願いします。

A生田斗真自信を持ってお届けできる作品に仕上がったと思います!

桐谷健太本当に素敵な作品ですので、一人でも多くの方に観ていただきたいです。

柿原りんかこんなに沢山の方に足をお運びいただき嬉しいです。

ミムラ台本を読んだ時から、どんな映像になるのだろうと思い、撮影の現場にいても、これはすごい作品ができる!と期待しながら今日を迎えられて、本当に嬉しく思います。

荻上直子これまでの自分の映画にあまり無かった、黄色い歓声に戸惑っています(笑)。今日を迎えられて本当に嬉しいです。

Q 生田斗真さんの演じたリンコと接してどう感じましたか。

A桐谷健太本当に最初は斗真も苦労したと思います。気持ちだけじゃなくて、顔の角度であったり、手の動きであったり、大変なことが沢山あったかと。でも日に日にリンコさんとして美しくなっていくのが、本当に僕自身マキオとして嬉しかったです。

ミムラ映像で観て、とても線が細い綺麗な女性になっていて驚きました。ぜひ20年後に熟女の役もやっていただきたいと思うくらい綺麗でした!

柿原りんか撮影中は本当に優しいお姉さんでした。すべてを包み込むような穏やかさや強さがあって、思わず見とれてしまうくらい綺麗でした。

荻上直子撮影中どんどん可愛くてキレイになっていって、最後は匂いまで女っぽくなっていました。特別なクリームを使ったみたいなんですけど(笑)。

生田斗真こうした女性の役をいただくのは今後二度と無いかもしれないと思ったので、荻上監督からのオファーを受けさせていただきました。発声や所作もそうですが、なにより女性の気持ちになることについて、今まで考えたことも無かったので、トランスジェンダーの友達に話を聞きながら、リンコにしていきました。苦労もありましたが、自分の中に母性が溢れ出ていくのを感じながら充実した撮影に臨めました。


■完成披露試写会 舞台挨拶より

登壇(敬称略):生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、門脇麦、田中美佐子、荻上直子(監督)

続いて行われた完成披露試写会舞台挨拶の模様をお送りします。

Q 本作についてのアピールをお願いします。

A生田斗真『彼らが本気で編むときは、』はっきり言って、傑作です!荻上監督の本気と、俳優陣の“本気”をぜひ受け取ってほしいです!俳優人生の中で最も苦労した役柄でしたが、本当に素敵な脚本で、一文字一文字から荻上監督の“本気”を感じてぜひやりたいと思いました。

桐谷健太斗真の言う通り、本当に素晴らしい作品です!映画らしい映画になったと思います。斗真と自分でしか出せない空気を出せたらいいなと思って撮影に臨みました。

柿原りんかこの作品に関わった方の想いも含めて、すべてが見どころだと思います!

ミムラ荻上監督の作品はお客さんとしても大好きでしたので、オファーいただけて「やった!」って思いました。私が演じたヒロミなど、今回はいつもの荻上さんのテイストとちょっと違う要素も入っているかと思いますので、そうした部分も楽しんでもらえたら嬉しいです。

門脇麦私も念願の荻上組の参加となり、本当に嬉しいです!撮影期間は2~3日でしたが、とても愛情が湧く愛おしい作品です。

田中美佐子台本を読んだ時に「絶対やりたい!」ってマネージャーに伝えたくらい、切なくて暖かくて穏やかな空気が流れている素敵な作品です。

荻上直子5年ぶりの映画となってしまいまして、今日この舞台に立てていることが本当に本当に嬉しいです!5年間毎日映画が作りたくて作りたくてしょうがなくて、このように素敵なキャストとスタッフの方と本作を作り上げることができて嬉しいです。100パーセントわがままを詰め込ませていただいた作品です!

Q 本作で“本気”になったことは?

A生田斗真母性です。
30代になって、そろそろ父親役もやるのかな、なんて思っていたら女性役が最初にきて驚きました。りんかちゃんと接して、胸が締め付けられたり、今まで感じたことのない母性を感じました。りんかちゃんにはすごく感謝しています。

桐谷健太リンコです。
この映画ではやっぱり斗真が美しく見えることが大切だと思い、美しくなるお手伝いが出来たらいいなという思いで本気で撮影に臨みました。これまでは「俺が一番目立ってやる!」と思って参加していたのですが、初めてそういう感情を抱きましたね。

柿原りんか編み物です。
撮影中も鞄の中に入れて持ち歩いていましたし、撮影が終わった今でも続けています。上手に編むことよりも、大切な何かを本気で編むことで、沢山学べたと思います。

ミムラ狸寝入りです。
りんかちゃんがとても聡い子なので、りんかちゃん演じるトモの母親ヒロミはこの作品の異物でないといけないと感じたため、彼女とあまり話さない方が作品にとっては良いかもと思って、辛かったのですが、狸寝入りしていました。りんかちゃん、その節はごめんなさい!

門脇麦白無垢です。
結婚式のシーンは私の役割で一番重要なシーンだと感じています。布団を羽織っているみたいにすごく重かったのですが、汚さない様に持ち上げたりしなければいけなかったり、本当に大変でした。本番は必死で微笑みました(笑)。

田中美佐子ニセ乳です。
実際に私にも娘がおりますが、劇中で子供時代のリンコ(演:髙橋楓翔)から本気でカミングアウトされた時、母として「この子を本気で救いたい!」って思いました。その子のためにニセ乳を編むのですが、そのシーンが一番本気になっていたかなと思います。

荻上直子脚本です。
とにかく毎日毎日本気でした。生田さんと桐谷さんが最初並んだ時に、男の友情の匂いがしたのですが(笑)、夜中に3人で飲みに行ったり本気で話して、徐々に良い関係になっていったのが嬉しかったです。

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■Information

『彼らが本気で編むときは、』

2017年2月25日(土)、新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー!

小学生のトモは、母ヒロミと二人暮らし。ある日、ヒロミが男を追って姿を消す。ひとりきりになったトモは、いつものように叔父のマキオの家に向かう。以前と違い、マキオはリンコという美しい恋人と一緒に暮らしていた。リンコの美味しい手料理や母親が決して与えてくれなかった家庭のぬくもりとトモへの愛情。最初は戸惑うトモだったが、リンコの優しさに閉ざした心を少しずつ開いていくのだった。
本当の家族ではないけれど、3人で過ごす特別な日々は、自分らしさと本当の幸せを教えてくれた。嬉しいことも、悲しいことも、どうしようもないことも、それぞれの気持ちを編み物に託して、3人が本気で編んだ先にあるものは…。

生田斗真 桐谷健太 柿原りんか
ミムラ 小池栄子 門脇麦 柏原収史 込江海翔 りりィ 田中美佐子

脚本・監督:荻上直子
配給:スールキートス

公式ウェブサイト:http://kareamu.com

© 2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会

 

※ 編みポスターについて
本作の主人公たちがそれぞれの思いを込めて編み込んでいる編み物に因み、昨秋からスタートしたプロジェクトで制作された“毛糸”の本作のポスター。全国100名以上の人たちが一目一目編み続けた巨大「編みポスター」が、ついに完成。この編みポスターは、日本ニット界のファッションリーダー岡本啓子氏監修のもと、ハマナカ株式会社の協力により制作されました。編みポスターは3枚制作され、それぞれ下記にて展示予定です。

2月4日(土)~:新宿ピカデリー(東京)
2月15日(水)~:ミッドランドスクエア(名古屋)
2月25日(土)~:なんばパークシネマ(大阪)